母の様に?13年のじかんで?

わたしが物心ついた頃から、母は働き者でした。専業主婦だったこともあり、食卓には毎食、手作りの温かい食事が並び、インスタント食品は食べた事がないほどでした。

当時、それはごく普通の事で、特別な事ではありませんでした。学校から帰ると母がいて、温かい御飯が出てくる。ずっと続くものだと思っていました。

高校3年になり、わたしは進路に迷いました。看護師になりたかったわたしは、親に迷惑をかけまいと思っていました。ある日、ふと掲示板を見ると、働きながら学校に行けるという求人を見つけました。これしかないと思いました。

母に相談しました。母はじっと考えていました。Beautiful asian kimono woman on white background
わたしが生まれたのは青森のそれも、電車もない山の中の田舎で、求人があったのは埼玉でした。

毎日一緒にいて、温かい御飯を作って、たわいもない話しが出来る。母はそんな毎日を望んでいたのかもしれません。
しかし母は、笑って「あなたのやりたいようにしなさい」と、目に涙を浮かべながら、わたしの背中を押してくれました。

あれから13年… わたしは看護師になりました。そして、母になりました。自分が母になって、母の偉大さに気づきました。
家で待っていてくれて、温かい御飯が出て、たわいもない話をして…当たり前だったけど、とても特別な事でした。

今のわたしは、毎日仕事に追われ、育児も家事もいっぱいいっぱいになっています。
そんな時に、ふと母の事を思い出します。

温かい御飯で温かい家庭を築いた母の事を。今のわたしはお母さんみたいになっていますか?